スタジオ宙

2025年3月の記事

最終講義「混じり合う領域」

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大阪工業大学での郡裕美の最終講義「混じり合う領域」、無事終わりました。
学生、OBのほか、多くの友人の方々にきていただき、とてもスペシャルな時間を過ごせました。

郡研究室の代表の田中直輝くんから、花束をいただき感激。

他にも、荒川+ギンズ東京事務所の本間さん、アーティストのRongrong &Inri さんからも素敵な花束をいただき感激しました。

おいでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

研究室の学生、OB、空間デザイン学科の皆様のおかげで思い出深い会になりました。大学は卒業しますが、これからも建築設計、アート活動、頑張ります。どうぞよろしくお願いします!

投稿者:Yumi Kori |  講演会 Lectures |  記事本文

「混じり合う領域」 大阪工業大学 郡 研究室 展覧会

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設営風景のプロセス動画

大阪工業大学空間デザイン学科教授を退任するにあたり、梅田キャンパスの1階ギャラリーにて展覧会開催しました。
設営は現役生とOBの全員が、現場で手を頭を動かし、試行錯誤を繰り返して空間をつくり上げました。

会場では、郡が2016年の着任以降に行ったアート/建築プロジェクトと、研究室学生やOBの作品がランダムに配され、それらが絡み合う糸で結ばれています。糸は境界線にもみえ、各ブロジェクトを繋ぐWEBのようにもみえます。各作品を観るだけでなく、境界線を越える感覚、境界線下に留まる感覚が感じられ、またそれらが絡み合ってできる空間も楽しめるインスタレーションです。大学と町、アートと建築、学びと日常の境界が混じりあうことを願い、全長約50メートル、高さ10メートルの大阪工業大学梅田キャンパスのギャラリー空間に新しい流れを創出しました。

会場中央には、箕面アートウォーク2023の一環で制作した箕面瀧安寺の庫裡のカマド跡の記憶を想起させる作品 EVOCATION の体験型モックアップを吊るし、自由に中に入って空間体験できる作品も展示しました。

また、緑の大きな紙飛行機が吹き抜け空間に飛び交わせることで、来場者の視線を空と誘います。そして、会場のつきあたりには、Green Airplane 2025 OIT 参加型アートプロジェクトを設置しました。来場者が各々の思いを紙に書いて紙飛行機を折って飛ばす作品です。私たちの思いが世界に届くことを願い、床に置かれた一直線の緑の光が窓ガラスの境界線を超えて町へと伸びていきます。

展示デザインは、研究室 OBと学生が協力し、設営も協力して行いました。展示に際しては、総合資格学院の協賛をいただき、また、ここに展示されている各プロジェクトは、様々な方々の協力や協賛を得ることで可能になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。

展示内容は以下で構成されています。

●着任後、郡裕美 が設計した竣工した建築の模型と写真と記録ビデオ。
 研究室の学生またはOBが設計検討や模型制作などに関わったもの

●着任後、郡裕美が制作したアート作品の写真と記録ビデオ。
 研究室の学生やOBが制作に関わったインスタレーション。

●研究室の学生及びOBが制作した作品やその記録写真。
中村光汰(大学院2年生)、今岡崇(2022卒)、中村翔太(2021卒)

●2024年度 卒業設計審査会入賞作品。
笹倉悠斗、包吉 智温、那須 悠希、本多翔希 (学部4年生)

●4年生前期課題の地域連携プロジェクト。設計提案発表会ポスターと設計提案書。
2016年より2024年度まで毎年実行。(2021年度はコロナのため中止)

●Green Airplane 2025 @OIT 参加型アートプロジェクト

「混じり合う境界」
郡裕美+大阪工業大学郡研究室+LSDL 

2025年2月18日(火)〜22 日(土)
@大阪工業大学 梅田キャパス1階 ギャラリー 
会場デザインは、中村翔太+奥村収一/ LSDL,  大阪工業大学郡研究室OBが中心になって進めました。

会場内に飛び交う紙飛行機

Green Airplane 2025 OIT 参加型アートプロジェクト

EVOCATION の体験型モックアップ

4年生前期課題の地域連携プロジェクト。設計提案発表会ポスターと設計提案書

2024年度 卒業設計審査会入賞作品

そして、2月20日には、建築家の吉井歳晴さん(Wiz Architects)と、
2月22日には、現代アートの研究者の池上裕子さん(大阪大学教授)とクロストークを行いました。

吉井歳晴さんとのインスタレーションを巡りながらのトーク

池上裕子さんとのトーク

投稿者:Yumi Kori |  展覧会情報 Exhibition Info, 美術の仕事 Art, Stage Design, 講演会 Lectures |  記事本文

「さりげない違和感と戯れる」蜃気楼階段 体験会のご案内 @大阪ガスNEXT21

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3月16日(日)、大阪ガス実験集合住宅NEXT21にて、荒川+ギンズ関連のイベントが開催されます。

大阪工業大学梅田キャンパス、大阪ガスNEXT21、千里中央公園、関西大学吹田みらいキャンパスと展示してきた蜃気楼階段」が、現在大阪ガスNEXT21に戻ってきています。

今回は関西大学の石津智大さん、京都芸大の服部滋樹さんとのトーク・ディスカッションと、
関西大学の小室弘毅との蜃気楼階段ワークショップです。


ご興味がおありの方はぜひご参加ください。

「さりげない違和感と戯れる」 蜃気楼階段 体験会
「暮らす・人間する」大阪ガスNEXT21と荒川+ギンズ「建築する身体」思想

未来の暮らし、100年続く暮らしを考えるための実験集合住宅NEXT21が、これまで30年の歩みを積み重ねてきて得られたものと、現代美術家荒川修作と詩人マドリン・ギンズの建築作品、彼らの思想とが交差する点を、日常生活の中にさりげなく違和感を潜ませる建築装置《蜃気楼階段》を通じて、考え、体験するイベントです。

日時:2025年3月16日(日)13時30分〜16時30分(受付13時〜)
会場:大阪ガス実験集合住宅NEXT21(〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6−16)
参加定員:45名(参加無料、事前予約制)

プログラム
13時30分〜15時 トーク&ディスカッション
パネリスト:
郡 裕美(建築家・大阪工業大学教授)
石津 智大(関西大学文学部教授)
服部 滋樹(京都芸術大学教授)
司会: 三村 尚彦(関西大学文学部教授)

15時10分〜16時30分 《蜃気楼階段》体験会、ワークショップ+NEXT21 の住宅見学
講師:
郡 裕美(建築家・大阪工業大学教授)
小室 弘毅(関西大学人間健康学部教授)

お申込み方法(事前予約制・先着順):
申し込みフォームよりご予約いただいた上で、直接会場にお越しください。

https://agxkansai250316.peatix.com/

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主催:荒川+ギンズモックアップ研究会(空間と身体感覚の相互作用にもとづく空間デザインの研究)2023年度関西大学研究拠点形成支援経費採択課題

協力:大阪ガス株式会社、大阪工業大学、関西大学、荒川修作+マドリン・ギンズ東京
事務所、科学研究費補助金:基盤研究 (B) 荒川修作+マドリン・ギンズ映画資料アー
カイブ構築による映画制作過程と身体論の研究(課題番号:22H00616)

投稿者:Yumi Kori |  お知らせ News, 美術の仕事 Art, Stage Design, 講演会 Lectures |  記事本文