スタジオ宙

2023年2月の記事

京都の古民家/和洋折衷住宅のリノベ完成が間近

— Kyoto Historical House Completing —

京都の九条山に建つ古民家の再生がほぼ完成に近づいてきました。洋風と和風が混ざり合った大正時代の邸宅です。

藍染の床にチャコペイントが調和するラウンジはギャラリー空間にも使う設計です。

一段上がった窓際の縁側が和室の名残を残し、ステージのようにも使えるデザインです。

もともとあった大正時代の洋館のデザインはなるべく残し、白黒の対比の中で和洋が違和感なく同居するデザインを目指しました。

リノベーション前の建物の様子は、こちらをクリックしてください。

実測調査へ! 京都九条山プロジェクト

投稿者:Yumi Kori |  メディア掲載 Press Publication |  記事本文

BORDER 展の作品紹介

— Border, Yumi Kori Installation —

境界=Border をテーマに作った光と音のインスタレーション作品です。

建築を作るということは、漠々と広がる空間に境界を作り、場所をこちらとむこうに分けること。

例えば内と外、公と私、庭と室内。

そして、その2つを柔らかつなぐための仕掛けやデザインを考えること。

この作品は、通常の建築設計に伴う意味や理由などをそぎ取って、ただ「境界」と静かに向き合う作品です。

Between the border lines

暗い会場に入ると、自分の目が慣れるまで場所の大きさも形もわからない。

じっとしているとうっすらと見えてくる「境界」

そして浮遊する、もう一つの「境界」

来場してくれた人たちは、重い思いに時間を過ごし、

それぞれ、自分にとって気になるコチラとムコウに想いを馳せ

境界を越える感覚を静かに楽しんでくれました。

投稿者:Yumi Kori |  メディア掲載 Press Publication |  記事本文

「ギャラリー+住宅」 K邸_スタディー模型で設計検討

— Design study for the Gallery House in Tokyo —

外観の検討:模型を作って建物の形を検討する。

小さな家だけど、窓の取り方を少し変えるだけで様々な印象の外観が生まれる。

思いつくまま、何通りもファサードデザインを作ってみる中で最善のデザインを見つける。

外観デザインは、中からの窓の見え方が光の入り方なども検討しながら、裏表、両方からデザインを考える必要があるから大変。

屋根・屋上の検討:陸屋根と傾斜屋根、円形屋根の組み合わせ、様々なパターンを考えてみた。

光を取り入れながら、屋上で洗濯物を干したいという施主の要望と折り合いをつけつつ、、、

建坪が10坪の狭小住宅にとって屋根のデザインは最重要なデザインポイント。

1階のプランバリエーション:階段の位置、開口の取り方、水回りの位置の検討

ギャラリーは、町とのつながりを考えながら、天井の高い展示のための壁を確保し、

倉庫や水回りなどの裏方も重要。。。。

2階のプランバリエーション:階段の位置、開口の取り方、風呂、トイレ、洗面の位置の検討

浴室を寝室とのつながりの中で、居心地良い寛ぎ空間にするには、どんな空間構成がいいのか。。。

3階のプランバリエーション:階段の位置、キッチンの位置、屋根を支える構造の検討

何よりも居心地の良い空間を設計するにはどんな空間構成が良いのか。。。

そして、それらを組み立ててみる。
光の入り方、景色の見え方、プライバシーの問題、、、そして、プロポーション、
様々な空間デザインを検討しながら、最終の設計へと進めていく。
設計のプロセスは、長く、粘り強く、根気よく、頑張るだけ。

投稿者:Yumi Kori |  設計のプロセス Design Process |  記事本文