2021年10月の記事
私たちが手がけた京都の町家の改装「月雫」が、モダンリビングの最新号no.259に紹介されました。
元々の建物が持っていた空間性や歴史的背景を尊重しつつも、自由な発想で空間設計に取り組んだ過程を記事にしていただきました。
記事の写真は、写真家の傍島利浩さんの撮影です。撮影当日は生憎の雨天でしたが 、誌面からは濡れた庭石が遥かな時間を語りかけてくるような、そんな仕上がりになっています。
ぜひお手にとっていただき、感想でもいただけたらありがたいです!
投稿者:Toshiya Endo |
メディア掲載 Press Publication |
記事本文
第3案は、町並みに面して門のような下屋のような奥行きのない空間を作り、その向こうにポケットパークのような居場所を作るデイディア。通り側からは建物越しに庭の風景を眺めることができます。敷地に小屋の小さな小屋や家形フレーム、木々をランダムに点在させることで、おとづれた人が思い思いに時間を過ごせるという提案です。
小屋フレームとその間の空間が居場所に。
投稿者:Yumi Kori |
日常風景 Diary, 設計のプロセス Design Process |
記事本文
通りから見た格子のファサード
第2案では、通りに面して町並みに合わせた建物を建て、水庭の風景を作るアイディア。中庭には片流れの下屋のような建物を建て、居心地良さを生み出す提案です。蔵は、日常とはちょっと違う特別な場所として使う予定。新しいけど懐かしい、そんな空間が魅力です。
飛石が庭の奥へと人々を導きます。
デッキが中庭に面したステージのように使えるかも。
投稿者:Yumi Kori |
日常風景 Diary, 設計のプロセス Design Process |
記事本文
老朽化して取り壊された建物が空き地となって歴史的な町並みが歯抜けになってそこで途切れてしまう問題、日本の伝統的な町並みでよく見かけます。
それをどう解決したらいいのか?特に重要伝統的建物群保存地区の場合、新築であっても伝統的な形に習って建設する必要があるのですが、前と全く同じものを建てるのは不可能ですし、そうする意味もありません。。。歴史を大切にしながら、現代の人々が楽しめる場を新しく作るには?
今回、伝統的な町並みに面した空き地の持ち主からの相談に答えていくつかスタディをしました。敷地は、間口に対して奥行が長く、奥には蔵だけが残されています。今回のプロジェクトでは、町並みに対する配慮、心地の良い居場所づくり、さらに裏の古い蔵をどのように活用するかがポイントになってきます。
第1案は、なるべく建物を建てないで居場所を作るアイディア。通りに面して歴史的町並みのスケールに合わせて建物を建て、その裏に竹林を作る提案です。蔵は曳家して手前に移動してそれに合体して表の建物を作り、そこにカフェの厨房と客席を設けます。通り側から建物を通して竹林が見え、通行人を奥へと誘います。
この案の魅力は中庭に設けた竹林です。静けさを感じて散策しながらお茶も楽しめます。
竹林の中には椅子やテーブルを置いて、ゆっくりくつろげる場所に。
投稿者:Yumi Kori |
日常風景 Diary, 設計のプロセス Design Process |
記事本文