スタジオ宙の設計最新事例をアップしました。
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スタジオ宙、建築設計事例、最新作3作品をHP建築事例にアップしました。
どうぞご覧ください。
陽だまりの家 ー 北国の住まいの提案ー 青森県むつ市、新築住宅の事例
Demodel Project 9 ー木賃アパートを別荘にー 木造改修リノベーション事例
Demodel Project 10 ー3LDKの界壁をなくすー マンションのリノベーション事例
スタジオ宙、建築設計事例、最新作3作品をHP建築事例にアップしました。
どうぞご覧ください。
陽だまりの家 ー 北国の住まいの提案ー 青森県むつ市、新築住宅の事例
Demodel Project 9 ー木賃アパートを別荘にー 木造改修リノベーション事例
Demodel Project 10 ー3LDKの界壁をなくすー マンションのリノベーション事例
先日、中国でのリゾート開発で住宅の共同設計をしていた折、大先輩の建築家とちょっとした論議になった。彼は、普通の住まいと別荘などのリゾート住宅は全く違うもので、それぞれ違う発想で設計するべきだと主張された。でも、旅が好きな私にとって、日常とリゾートの境はほとんどないと言っても良い。毎日の生活の中でもリゾートにいるのと同じように家事や仕事を離れてゆっくりする時間がほしいし、逆にリゾートに出かけたときでもインターネットで仕事の仲間と打合せをし、海を見ながらラップトップで仕事ができる環境が欲しい。日常を支える住宅の中に非日常な感動と出会える場をつくり、別荘でも機能的で且つ安らぎのある空間を作りたいと思っている。
そんな夢を実現した住宅が大学時代の親友の為に設計した通称バリハウス。東京の真ん中にありながら、彼女が休暇で訪ねたバリ島で感じた安らぎ感を再現した住まいが欲しいという要望に応えて、都市の中に「秘境」を作った。仕事を終えて帰宅すると、施主自らバリで購入したバリ風の灯籠、バリスタイルのソファなどの優しいインテリアに包まれ、水庭に落ちる噴水の調べ、水中照明のゆらゆらした反射を見ているだけで、本当に心が安まるという。
日常とリゾートの境がないのは、世代ギャップかな…と思ったが、よく考えてみればこれは、日本の伝統文化である茶道、「市中の隠」茶室のこころに通じるような気もする。
上は、スタジオ宙が設計したリゾート住宅バリハウス(東京都)LDKの写真。
関西に設計したリゾート住宅 BH0711のページは、こちら。
投稿者:Yumi Kori | 日常風景 Diary | 記事本文
Feel What Light can do と題するパネルディスカッションに、光のエクスパートとして郡裕美が招待され、パネラーとして参加しました。日本語に訳すと、「光の効果を体感しよう。」「光の可能性を感じよう。」という意味でしょうか。ミラノサローネと並行して、ミラノで行われたユーロルーチェ(国際照明見本市) の一環でオランダ、フィリップス社の招待でした。日独仏米中蘭、世界各国から招待された7人の光のデザイナーとともに、光の可能性に関する有意義な討論ができました。ミラノ・トルトーナ地区にある会場Nhow Hotelでは、 郡裕美のライト・インスタレーションや光を使った舞台美術 , スタジオ宙の代表作のHouse of Shadows など建築作品の展示も並行して行われました。 また、Euroluce2011の会場では、画期的に進化した多くのLEDを見ることができました。フィリップス社を初め、照明器具のデザインというより、光そのものに対する新しいデザイン提案も多くあり興味深く思いました。 展示を見ていて現在設計中のグループホームに、それら新しい LEDを使えたらいいなと思いました。たとえば、高齢者施設の居間は、多目的につかわれます。食事、デイセンター、趣味、読書…、それぞれの生活の場面で必要な光の量や質は全く違います。新しいLED照明では光の強さだけでなく、色温度も簡単に変えられるという技術が開発されており、場の雰囲気を簡単に変えられるという画期的な照明計画が提案できそうです。生活の場面に合わせて、蛍光灯の様な白く機能的な光、白熱電球の様な暖かい光などを使い分けることができれば、機能的で居心地のよい住まいになることと思います。 残念ながらLEDは、まだ高価で普通に使えないのですが、近い将来、LEDを使った新しい照明デザインを考えてみたいと思いました。
投稿者:Yumi Kori | お知らせ News, 講演会 Lectures | 記事本文
昨年より続いていた、千葉県香取市佐原の蔵、洋館などの修景、修復工事が終了しました。
ところが完成間近の3月11日、あの大地震が発生しました。
今回は、完成の報告と同時に、被災状況の報告も兼ねざるを得なくなりました。
東京駅から高速バスで佐原に入ると、燻し銀の街並みのところどころが青色に替わっていました。
地震で、かなりの世帯の瓦が落下してしまったそうです。
瓦職人も不足し、いまだブルーシートの下での生活を余儀なくされています。
3月初め。仕上がったばかりの蔵の外観です。真っ白い漆喰壁が見事でした。(改修工事中の様子はこちら。)
ところが、今回の地震で、外壁の漆喰に、かなりひびが入ってしまいました。
基礎および土台、骨組みの取り換え、補強ををしておいたので倒壊はしませんでしたが、特に、コーナー部分の破損が激しかったです。全面補修したいのはやまやまですが、部分補修で対応するしかないようです。
下見板張りで仕上げた洋館は、全く被害がありませんでした。少しホッとしました。
佐原の伝建地区には、この他にも私たちが古い町家や蔵をリノベーション設計したものがいくつかあるのですが、瓦が落ちたり、内部の壁に亀裂が入ったり、損害が出ているものもありました。ただ、幸いなことに、構造的に支障をきたすような、大きな被害までには至らなかったようです。
ところが、佐原のもっと利根川よりの地区では、さらに大変なことになっていました。
液状化が起こり、写真は撮れませんでしたが、建物や電柱などの傾きが、目視でもはっきりと確認できました。道路も、一応は復旧されていましたが、明らかに波打っているのが判ります。観光名所である小野川や、街中の至る所から液状化した砂が噴出し、水道管が破れたようだったそうです。
これだけの被災でも、佐原のことは、メディアではあまり紹介されていないようです。いかに他の地域の被害が大きかったか、あらためて今回の災害が膨大かつ広範囲であったかを感じさせられます。
投稿者:Kensuke Iso | 建物の完成 Project Completion | 記事本文
今回の大震災の混乱の中、青森県むつ市で進行中だった南澤邸が無事竣工しました。
地震の被害もほとんどなく、一安心です。
暗くなりがちな下北のきびしい冬でも、部屋に閉じこもらず、明るく楽しく過ごしてほしい、という気持ちで作った住まいです。土を温めるサーマスラブという床暖房を採用し、窓を大きくとったサンルームは、リビングの一部でありながら、庭の一部でもあります。夏も冬も、家族みんなで楽しめる空間になるでしょう。
青森という場所的にも、また社会状況的な意味でも難しい状況だったので、今回は見学会を行いませんでしたが、南澤さんは、「いつでもどうぞ」とのことです。何かのついでに、またはご希望があれば対応しますので、事前に連絡ください。
追記
引き渡しの日、ひとつのお通夜が執り行われていました。
福島第一原発で、遺体で発見された東電職員のひとりです。
南澤さんの教え子でした。
投稿者:Kensuke Iso | 建物の完成 Project Completion | 記事本文
今回、新しく発足した建築プロジェクト「チームおひさま」に参画します。PLEA(プレア、Passive and Low Energy Architectureの略。)の考え方に賛同して、パッシブ(建築的)な自然エネルギー利用によって、低エネルギー社会の実現を図ろうという思想の元に、元OMソーラー協会の理事長小池一三、研究部長の荏原幸久氏と、武山倫・趙海光・村松篤・河合俊和・村田直子、郡裕美が中心になって、全国の工務店が集まって作る「町の工務店ネット」と協力しながら、新しい環境共生型住まいをつくる活動をして行く予定です。
今回の一連の震災で、原発の恐ろしさを実感しています。新たな原発建設がなくても成り立つ社会を作るにはどうしたらいいか、私たち建築家は真剣に考える必要があると思います。今夏は、猛暑と電力不足が予想されています。電力に頼り過ぎないで、自然の採光や換気を重視した生活を取り戻すため、今までにも増して環境に配慮した建物の設計をして行きたいと思います。
ISE Cultural Foundation, New Yorkで行われた”ART FOR JAPAN”という義援金を募るチャリティーオークションに参加しました。郡 裕美のアート作品数点を寄付させていただいたところ無事完売し、the Japanese American Association of New Yorkを通じて、岩手、宮城、福島のNPO団体に義援金の一部として送られました。
地震当日、郡裕美はピッツバーグで進行中の空間教育プロジェクトの為、米国に出張中でした。地震直後からニューヨークでは、多くのアーティストが作品を寄付して資金を集め、坂本龍一、ヨーコ・オノ氏など著名人のチャリティーコンサートが行われ、東日本大震災義援金を募る数々のイベントが行われました。テレビ、インターネットを通じて世界同時に発信される震災の情報に驚き、悲しみながら、世界中の人々が日本を助けようと必死に応援してくれていることを肌で感じられ、貴重な体験をさせていただきました。
Yumi Kori donated her art works and participated on “ART FOR JAPAN”, a fundraising event for the earthquake and Tsunami victims in Japan, held at ISE Cultural Foundation Front Space Gallery, New York on Tuesday, March 29.http://www.iseny.org/usr_helio1/show_s_event.php?htpageid=105