『工事の様子 Construction Site Diary』 カテゴリーの記事
昨日、西宮の現場に行ってきました。
海外に住む施主のために、現場ではFaceTimeで打ち合わせ、現場の様子は早速Youtubeにアップして動画でレポート。コロナのため来日できなくても、オンラインで十分コミュニケーションができるようになりました。
雨模様かと思いましたが、現場に着いた時にはちょうど晴れ間が広がり気持ちの良い午後になりました。
外壁の杉板が美しく施行され、いい感じ!
焼杉は、日本の伝統的な建材で、杉板の表面を焼き焦がし炭素層を人為的に形成したもの。炭化されることで、材料の耐久性が増し、しかも美しいという外壁材にはもってこいの素材です。滋賀県以西の西日本でよく使われる材料です。
室内でも、2階の天井が張られ、着々と工事が進んでいます。天井は美杉と言われる杉材。節のない美しい木目です。
大工さんが一枚一枚丁寧に施工してくださってます。
投稿者:Yumi Kori |
工事の様子 Construction Site Diary |
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8月から始めた京都の町家の工事現場。12月にやっと足場が取れて、外構工事に取りかかりました。その時のビデオをアップしたので紹介します。
使える材料はなるべく残し、昔ながらの京都の町家の良さを最大限生かす設計のデザインコンセプトのため、外構でも既存の庭石を加工しながら丁寧に再利用しています。
リノベーションの現場は、ある意味、新築よりもずっと大変です。なぜなら、長年の間に歪んだり、傾いたりしている古民家の各部分に寄り添って部材をひとつずつ現場で加工し、古いものとの調和を図りながら新しいものを加えて作っていく必要があるからです。宮大工さんが丁寧に仕事をしながら、古家に新たな命を吹き込んでいく様子は見ているだけで感動です。
リノベ設計は、新築に比べるとまた違った喜びもたくさんありますが、設計業務も結構大変です。建物の解体を業者に任せることなく、少しずつ大工さんが解体する様子を現場に通って観察しながら、どこまで壊すか、どこを残すか、どうやって補強するか、どこまで補修するかを決定して行くのは至難の技。解体途中で表面からは見えなかった美しさを発見すれば、それを生かすように設計変更したりもしますし、また、思いもよらぬ新たな問題にぶつれば大工さんと打ち合わせを重ねながらそれを解決するために新たに詳細図面を描き、むしろそれを逆手に取った新しいデザインを生み出したりと、、、考えながら常に作りることを求められます。工期が遅れ気味ですが、来春には完成の予定!
投稿者:Yumi Kori |
工事の様子 Construction Site Diary, 設計のプロセス Design Process |
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現場進行中の西宮の現場に行ってきました。
建前から2ヶ月で、あっという間に家らしくなってきました。
壁には断熱材が入れられ、床暖房パネルを敷き込み、
ナラの質感が優しい無垢材の床板を張り始めました。
板と板の隙間を丁度よく開けるために紙を挟みながらの施工、
大工さんの丁寧な仕事に頭が下がります。
投稿者:Yumi Kori |
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生まれて初めてのオンライン地鎮祭。神主さんも初体験にちょっと不慣れながら、海外在住の建主のためにタブレットの前にお神酒を置いて、ちゃんとお祓いもしてくださいました。
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神様は、中継された神主さんの声によばれて、太平洋を超えてスマホの向こう側にも降臨されたのかしら。。。。これから始まる西宮(兵庫県)の住宅、いよいよ工事が始まります!安全に工事が進むことを願っています!
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投稿者:Yumi Kori |
工事の様子 Construction Site Diary, 設計のプロセス Design Process |
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古民家の空調工事と、コンセント工事が完了しました。日本の古い民家は各部屋が障子や襖で仕切られているため、壁というものがほとんど存在しません。そのため、エアコンを取り付けたり、コンセントを増やしたりする場合、一工夫必要です。今回は工事費用は掛かってしまいましたが、天井裏を利用したダクト式のエアコンを取り付けました。
本体を天井裏に隠し、吸い込みと吹き出し口を木製ガラリで作り、天井板と色を合わせて取り付けました。
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こうすると、古い和室の雰囲気を損なわずに済みます。
またコンセントは、配線は床下を通し、畳の一部を切り込んで、コンセントボックスを制作して埋め込みました。
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古いものに対し敬意を払い、それをうまく活用しながら次の世代に引き継いでいくことが大切だと思います。
空調工事のため、蚕部屋だった屋根裏に入ったところ、古い架構をそのまま見ることができました。
ちょっと感動ものですね。
投稿者:Shiho Takematsu |
工事の様子 Construction Site Diary, 建物の完成 Project Completion |
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西東京市の文化財に指定されている江戸時代(天保9年)の稗倉の修復が完了しました!
稗倉を近くの子供達や近隣の方々にもっと安全に楽しく見て頂けるようにしたいという地主さんの要望を元に、文化財をもっと知ってもらうため稗倉の周辺環境を整備し、修復を行いました。
今回は、草木も自由に生え放題、文化財であることを教えてもらわないとなかなか気付けないような場所に位置していたこの稗倉をどのようにして修復したのかその一部始終をご紹介いたします。下は、改修前の写真です。
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まず、この稗倉の傾きや、伸びきった植栽を整えるべく吊家を行い、倉を一旦移動させました。
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なんと倉を動かしたら下には傾きを調整するために置いたであろう石臼などがたくさん出てきたのです!!これは何かに使えそうですね!
その後石臼等をいったんどかして、地盤改良をおこない土地の傾きをなおして、倉を以前の位置よりも少し手前に動かし、倉の後ろの動線も確保しました。
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そして植栽を新たに植え直し、倉の下にたくさん眠っていた石臼を飛び石にしたり、倉周辺に伊勢砂利を敷いたり、かつて使われていたであろう農具達をレイアウトして…
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このような変貌をとげました。中にはお施主さんのお家にたくさん眠っているかつての農具等を展示してあります。
また夜にはライトアップもされて違った雰囲気をかもしだします。
今回の稗倉の修復では、後から取付けた扉を壁に見えるようなカラクリ扉に作り替えました。このようにして少しずつ取り替えながら1つの建物としてまた時を刻んでいけるところは木造の良い所です。この先もこの稗倉が長い時を刻んでいってくれることを願っています。
投稿者:Shiho Takematsu |
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西東京市の文化財に指定されている江戸時代(天保9年)の稗蔵を修復するため、疋家ならぬ吊家をし、一時、となりの駐車場に移動しました。千葉県佐原市での歴史的建物の修復でお世話になっている大工の林さんに来て頂きました。土台の下に井桁を組んでレッカーで引き上げる様は、まるで、平安時代の絵巻物「信貴山縁起」「飛倉の巻」の一場面のようでした。
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投稿者:Yumi Kori |
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