Feel What Light can do と題するパネルディスカッションに、光のエクスパートとして郡裕美が招待され、パネラーとして参加しました。日本語に訳すと、「光の効果を体感しよう。」「光の可能性を感じよう。」という意味でしょうか。ミラノサローネと並行して、ミラノで行われたユーロルーチェ(国際照明見本市) の一環でオランダ、フィリップス社の招待でした。日独仏米中蘭、世界各国から招待された7人の光のデザイナーとともに、光の可能性に関する有意義な討論ができました。ミラノ・トルトーナ地区にある会場Nhow Hotelでは、 郡裕美のライト・インスタレーションや光を使った舞台美術 , スタジオ宙の代表作のHouse of Shadows など建築作品の展示も並行して行われました。 また、Euroluce2011の会場では、画期的に進化した多くのLEDを見ることができました。フィリップス社を初め、照明器具のデザインというより、光そのものに対する新しいデザイン提案も多くあり興味深く思いました。 展示を見ていて現在設計中のグループホームに、それら新しい LEDを使えたらいいなと思いました。たとえば、高齢者施設の居間は、多目的につかわれます。食事、デイセンター、趣味、読書…、それぞれの生活の場面で必要な光の量や質は全く違います。新しいLED照明では光の強さだけでなく、色温度も簡単に変えられるという技術が開発されており、場の雰囲気を簡単に変えられるという画期的な照明計画が提案できそうです。生活の場面に合わせて、蛍光灯の様な白く機能的な光、白熱電球の様な暖かい光などを使い分けることができれば、機能的で居心地のよい住まいになることと思います。 残念ながらLEDは、まだ高価で普通に使えないのですが、近い将来、LEDを使った新しい照明デザインを考えてみたいと思いました。
今回、新しく発足した建築プロジェクト「チームおひさま」に参画します。PLEA(プレア、Passive and Low Energy Architectureの略。)の考え方に賛同して、パッシブ(建築的)な自然エネルギー利用によって、低エネルギー社会の実現を図ろうという思想の元に、元OMソーラー協会の理事長小池一三、研究部長の荏原幸久氏と、武山倫・趙海光・村松篤・河合俊和・村田直子、郡裕美が中心になって、全国の工務店が集まって作る「町の工務店ネット」と協力しながら、新しい環境共生型住まいをつくる活動をして行く予定です。
ISE Cultural Foundation, New Yorkで行われた”ART FOR JAPAN”という義援金を募るチャリティーオークションに参加しました。郡 裕美のアート作品数点を寄付させていただいたところ無事完売し、the Japanese American Association of New Yorkを通じて、岩手、宮城、福島のNPO団体に義援金の一部として送られました。
Yumi Kori donated her art works and participated on “ART FOR JAPAN”, a fundraising event for the earthquake and Tsunami victims in Japan, held at ISE Cultural Foundation Front Space Gallery, New York on Tuesday, March 29.http://www.iseny.org/usr_helio1/show_s_event.php?htpageid=105