びおハウスF 東京フォーラムで発表
— Yumi Kori introduced her BIO HOUSE F system house concept at Tokyo Forum. —
12月14日 東京フォーラムで行われた「町の工務店ネット」の勉強会で、郡裕美がびおハウスFのコンセプトを発表しました。家と庭が緩やかにつながる、進化した縁側+土間=サンルームのある家です。
詳しく知りたい方は、メールでお問い合わせください。
びおハウスFコンセプトブックは、こちら。
12月14日 東京フォーラムで行われた「町の工務店ネット」の勉強会で、郡裕美がびおハウスFのコンセプトを発表しました。家と庭が緩やかにつながる、進化した縁側+土間=サンルームのある家です。
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先日「東京理科大学・小布施町まちづくり研究所」シンポジウムが行われ、郡 裕美がゲストコメンテーターとして参加しました。長野駅から長野電鉄に乗り継いで20分。小布施は、昔ながらの町並みの残る美しい町でした。
タイトルは、『道、水路、そして家 ~世界に住まい、たがやす~』
会場では、小布施町の町長はじめ地元の方々、全国から駆けつけた研究者を前に、研究成果の発表、提案が次々とされ、すばらしいシンポジウムだった。たとえば、町の中心を走る国道403号の現状を調べ、民家の庭を取り込む形で緩やかに歩道を拡幅する提案。町を縦横無尽に流れる水路の昔の使われ方を調査し、町の思い出と奥行きを掘り起こす作業。それに関連して、伝統的な水車の仕組みを使った芋洗い器を設計。地元の建具屋さんとの協力で中学生と、水路で実演するワークショップを行い伝統を未来につなげていく試み。
また、現在は使われていない蚕室の設計に関する調査も大変おもしろかった。伝統的な蚕室はパッシブデザインの手法が駆使された建物で、私たち現代の設計者が学ぶべき多くの技術が隠されていると思った。また、住宅街の照明計画についての調査研究も、個人邸の設計に町並みを考慮した視点の必要を示唆する興味深い研究であった。
さらに、オーストリアや萩の伝統的建造物群保存地区での調査研究など、他の事例から学ぶという研究。特に、オーストリアでの事業の成功の影にある、建築設計者のプロジェクトの関わり方には納得させられた。日本でも、歴史的な町並みの修景や再生には、必ず建築設計者が関わるような仕組み作りができないものだろうか。
第2部では、佐久市、木曽町、佐久穂町など長野県の他地域の建築士会の人々が郷土の歴史や建物を紹介しながら、抱えている問題点について語り、みんなでそれについて討論した。昔ながらの旅館での風情VS便利さ、空家問題、伝統と町づくり、語れないほど盛りだくさんの問題提起がされた。
埋もれてしまっている伝統的な空間や暮らしの知恵を、調査研究で掘り起こし、現代の問題とすりあわせ、未来に向けての提案をする。大学と地域、研究と実践が、美しい形ではたらいている『東京理科大・小布施町づくり研究所』に心からエールを送りたいと思った。東京理科大の研究所の方々、所長の川向正人先生。またコメンテーターの古谷誠章先生、ジョージ国広先生、後藤和子先生、お疲れ様でした。
投稿者:Yumi Kori | お知らせ News, 日常風景 Diary | 記事本文
郡 裕美が日々であったこと、感じたことなどを綴るブログ始めました。
これから どんな風に続けられるか不安ですけど、とりあえず始めてみます。
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現在、 銀座エルメスで行われているライアンガンダー展「失われた展覧会」に、2038年の郡裕美の似顔絵が展示されている。今回は、10周年企画展ということで、これまでエルメスで展覧会をした30人のアーティストの2038年の姿を法廷画家に想像して描いてもらった「これが本当の多様性だなんて誰が言った/Who said this was true multiplicity anyway」という作品。(私、郡裕美は、2002年にPanta Rhei すべては流れてあるという展覧会をここ銀座エルメスで行った。)なぜ2038なのかは不明だが、展覧会の歴史をこんな形で未来に向けて記録するという手法もあるのかと、考えさせられる作品だった。
また、「暗闇の匂いがする──(錬金術の箱 #26)/It smells like darkness‐(Alchemy Box #26)」は、あたかもパリのセーヌ川沿いに並んでいる本屋のスタンドが閉店後に蓋を閉めた後のような「アルケミー・ボックス(錬金術の箱)」を床の上に 斜めに置いた作品。この中にはフォーラムでこれまでに展示を行ったアーティストたちがそれぞれ選んだ本が入っているということになっていて、郡裕美が選んだ一冊の本も、展示されている。内容の一覧は壁に書かれているので、会場で郡が何を選んだか、見てください。
こ んな風にライアンさんの作品は、ちょっと難解。でもその中で、すごく感動した作品があった。それは、キュレーターのSさんが、空っぽのギャラリーの中を歩 き回りながら、以前行われたサラジーの展覧会を案内する映像作品「そしてあなたは変わるだろう/And you will be changed」。ビデオをみていたら、空っぽのギャラリーの中に様々な作品が「見えてきた。」なるほど!。アートに大切なことは、見ることではなく、見 ようとする心ということか。
オープニングパーティーの2次会でSさんに聞いてみた。『前の展覧会のこと子細におぼえていますね。』そうしたら「あれは全部本当にあった展示じゃなくて、そ のとき私が思いついたことも入っていたんですよ。」ということ。つまり、展覧会はSさんを通して変成され、それが私の想像力の中で変成された。もともとの作品と私が「見た」作品は、遠くかけ離れたものかもしれないのだ。
『墜ちるイカロス―失われた展覧会』 ライアン・ガンダー展
@メゾンエルメス8階フォーラム
東京都中央区銀座5-4-1
~2012年1月29日(日)
開廊11:00~20:00〔最終入場19:30〕(日~19:00〔最終入場18:30〕)※11月8日15:00〜会期中無休(11月28日、1月1日、2日を除く)
tel.03-3569-3300
8月23日ー25日 仙台で開催された「町の工務店ネット」の会合で、郡裕美が「びおハウス F」進化した縁側 サンルームのある家 の設計の提案発表しました。「町の工務店ネット」は、全国の工務店が集まってつくるネットワークで、今回は、北は北海道、南は鹿児島、建設会社、工務店、設計者など約100人ほど集まって、3.11以降の新しい住まいの形について考えました。
「びおハウス F」は、太陽のエネルギーを最大限生かし、電気をなるべく使わずにエネルギー自給自足ができるコンセプトハウス、新しい住まいのシステムです。「町の工務店ネット」の全国の仲間の協力の下、適正な価格で「人間と地球に優しい住まい」が手に入るシステムが実現します。太陽光発電が搭載されているほか、地中熱を使ったクールチューブ、プラス圧の換気で花粉症対策、人体に優しい木質系断熱材、ホタテ漆喰壁、無垢材などを用いた、「人間と地球に優しい住まい」です。
「びおハウス F」の一番の特徴は、日本の伝統的な建築にある縁側と土間を進化させて、冬はパッシブソーラーのダイレクトゲイン太陽集熱装置として、夏は日射遮蔽装置としても使えるサンルームがあることです。
サンルームは、エネルギーの消費を抑えながら快適に生活できる仕掛けとしてだけでなく、趣味や接客の場、室内洗濯干し場、ペットの居場所など、様々に使えます。サンルームを玄関に使う楽しい例などサンルームのメリットを「びお」新聞に投稿した記事を参照ください。
現在 「びおハウス F」の標準設計がほぼ完成し、9月初旬から愛知県で第1号のモデルハウスを建設することになりました。来年一月に見学会を開催予定です。「びおハウス F」コンセプトブックは、こちらをご覧ください。興味のある方が、お気軽にお問い合わせください。
スタジオ宙、建築設計事例、最新作3作品をHP建築事例にアップしました。
どうぞご覧ください。
陽だまりの家 ー 北国の住まいの提案ー 青森県むつ市、新築住宅の事例
Demodel Project 9 ー木賃アパートを別荘にー 木造改修リノベーション事例
Demodel Project 10 ー3LDKの界壁をなくすー マンションのリノベーション事例
Feel What Light can do と題するパネルディスカッションに、光のエクスパートとして郡裕美が招待され、パネラーとして参加しました。日本語に訳すと、「光の効果を体感しよう。」「光の可能性を感じよう。」という意味でしょうか。ミラノサローネと並行して、ミラノで行われたユーロルーチェ(国際照明見本市) の一環でオランダ、フィリップス社の招待でした。日独仏米中蘭、世界各国から招待された7人の光のデザイナーとともに、光の可能性に関する有意義な討論ができました。ミラノ・トルトーナ地区にある会場Nhow Hotelでは、 郡裕美のライト・インスタレーションや光を使った舞台美術 , スタジオ宙の代表作のHouse of Shadows など建築作品の展示も並行して行われました。 また、Euroluce2011の会場では、画期的に進化した多くのLEDを見ることができました。フィリップス社を初め、照明器具のデザインというより、光そのものに対する新しいデザイン提案も多くあり興味深く思いました。 展示を見ていて現在設計中のグループホームに、それら新しい LEDを使えたらいいなと思いました。たとえば、高齢者施設の居間は、多目的につかわれます。食事、デイセンター、趣味、読書…、それぞれの生活の場面で必要な光の量や質は全く違います。新しいLED照明では光の強さだけでなく、色温度も簡単に変えられるという技術が開発されており、場の雰囲気を簡単に変えられるという画期的な照明計画が提案できそうです。生活の場面に合わせて、蛍光灯の様な白く機能的な光、白熱電球の様な暖かい光などを使い分けることができれば、機能的で居心地のよい住まいになることと思います。 残念ながらLEDは、まだ高価で普通に使えないのですが、近い将来、LEDを使った新しい照明デザインを考えてみたいと思いました。
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