大阪工業大学 郡 研究室 活動記録展覧会「混じり合う領域」
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大阪工業大学空間デザイン学科教授を退任するにあたり、梅田キャンパスの1階ギャラリーにて展覧会開催しました。
2025年2月15日に行った最終講義の内容と連動させて、「混じり合う領域」を展覧会のタイトルとしました。
会場では、郡が2016年の着任以降に行ったアート/建築プロジェクトと、研究室学生やOBの作品がランダムに配され、それらが絡み合う糸で結ばれています。糸は境界線にもみえ、各ブロジェクトを繋ぐWEBのようにもみえます。各作品を観るだけでなく、境界線を越える感覚、境界線下に留まる感覚が感じられ、またそれらが絡み合ってできる空間も楽しめるインスタレーションです。大学と町、アートと建築、学びと日常の境界が混じりあうことを願い、全長約50メートル、高さ10メートルの大阪工業大学梅田キャンパスのギャラリー空間に新しい流れを創出しました。
会場中央には、箕面アートウォーク2023の一環で制作した箕面瀧安寺の庫裡のカマド跡の記憶を想起させる作品 EVOCATION の体験型モックアップを吊るし、自由に中に入って空間体験できる作品も展示しました。
また、緑の大きな紙飛行機が吹き抜け空間に飛び交わせることで、来場者の視線を空と誘います。そして、会場のつきあたりには、Green Airplane 2025 OIT 参加型アートプロジェクトを設置しました。来場者が各々の思いを紙に書いて紙飛行機を折って飛ばす作品です。私たちの思いが世界に届くことを願い、床に置かれた一直線の緑の光が窓ガラスの境界線を超えて町へと伸びていきます。
展示デザインは、研究室 OBと学生が協力し、設営も協力して行いました。展示に際しては、総合資格学院の協賛をいただき、また、ここに展示されている各プロジェクトは、様々な方々の協力や協賛を得ることで可能になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
展示内容は以下で構成されています。
●着任後、郡裕美 が設計した竣工した建築の模型と写真と記録ビデオ。
研究室の学生またはOBが設計検討や模型制作などに関わったもの
●着任後、郡裕美が制作したアート作品の写真と記録ビデオ。
研究室の学生やOBが制作に関わったインスタレーション。
●研究室の学生及びOBが制作した作品やその記録写真。
中村光汰(大学院2年生)、今岡崇(2022卒)、中村翔太(2021卒)
●2024年度 卒業設計審査会入賞作品。
笹倉悠斗、包吉 智温、那須 悠希、本多翔希 (学部4年生)
●4年生前期課題の地域連携プロジェクト。設計提案発表会ポスターと設計提案書。
2016年より2024年度まで毎年実行。(2021年度はコロナのため中止)
●Green Airplane 2025 @OIT 参加型アートプロジェクト
「混じり合う境界」
郡裕美+大阪工業大学郡研究室+LSDL
2025年2月18日(火)〜22 日(土)
@大阪工業大学 梅田キャパス1階 ギャラリー
会場デザインは、中村翔太+奥村収一/ LSDL, 大阪工業大学郡研究室OBが中心になって進めました。









そして、2月20日には、建築家の吉井歳晴さん(Wiz Architects)と、
2月22日には、現代アートの研究者の池上裕子さん(大阪大学教授)とクロストークを行いました。



投稿者:Yumi Kori | 展覧会情報 Exhibition Info, 美術の仕事 Art, Stage Design, 講演会 Lectures | 記事本文