Study: 大阪国際芸術祭のアートフェア会場のデザインをしました!
— We Designed "Study: Osaka International Art Festival 2022 Art Fair Space " at Umeda Grand Front at Osaka Station —
「Study:大阪関西国際芸術祭」の一環で行われるアートフェアの会場デザインをしました。JR大阪駅直結の梅田グランドフロントの大吹抜け空間、ナレッジプラザで2月5日ー6日に開催されます。
デザインコンセプトは「ENCOUNTER」。
従来のアートフェアでは、ギャラリーのブースはグリッドに沿って規則的に配列され、まるで美術品の商品陳列棚のような空間構成が多く、観客は効率よくそこを回るという行動パターンでした。
今回は、アートフェアの会場を
『予想もしないアートとの出会いを生み、創造的な化学反応を起こすクリエーティブな場所に変えたい。』これは、そんな気持ちから生まれたデザインです。
この会場は、予期せぬアートとの出会いを生み出すため、各ブースをL型にして領域を囲い込まず、それらを十字形に組み合わせ、ランダムに配置しました。また、偶然通りかかった方々にもアートに出会ってほしいと考え、会場自体も壁で囲い込んでいません。
観客は、回遊式庭園を巡るように作品を鑑賞します。微妙にズレた軸線上に建てられた壁により、視線は様々な方向に誘導され、そこで自らの視点を発見し、自由な気持ちで各作品と出会います。領域は互いに溶け合い、視線と動線は絡み合い、観客と作品が、アート作品や各ギャラリー同士が、新しい関係性を持ち始めることを期待しました。
吹き抜けの上階から会場を見下ろすと、ブースが5つの大きな歯車となって、視線の流れと人の動きを作り出す装置のように見えます。また上部に組まれた井桁の壁のつなぎ材が、そこで生まれる新しい風に加速度を加えているかのようです。
お時間が許せば是非、お越しください。https://www.osaka-kansai.art/
投稿者:Yumi Kori | メディア掲載 Press Publication | 記事本文