スタジオ宙

光の螺旋に導かれ、神と人に出会う。礼拝堂の設計コンペに参加。

— We entered the competition for the Sanctuary. —

礼拝堂は影の中で光を感じる瞑想的な場、基督教文化センターは光あふれる解放的な場で、誰でも入りやすいプラン。3つの曲面は通行人や広場の人々を礼拝堂に誘い、外からでも神の気配を感じられる形です。影と光、静と動、対比する要素を建築で一体化することを考えました。

螺旋状に成長する円の遠心力で、2つの施設を有機的に結びつけ、世界に良心を発信する場となることを願って設計しました。

写真説明 左に見えているのは、提出間際に色鉛筆で色をぬっている遠藤さんの手。

 

「光の螺旋に導かれ、神と人に出会う。」

その煉瓦積みの壁に誘われて、
影の静けさに身を任せると
ゆっくりと瞳孔が開き、
光の気配が聞こえはじめる。

螺旋の隙間から入り込んだ光は、
曲面を柔らかく撫で、通り過ぎる。
その消えゆく光をたどる心は、
深い瞑想の時間に浸ってゆく。

三枚の壁は、基督教の三位一体と、
三つの教育理念、知・徳・体を表し、
それらは互いに支えあえながら、
一体となって礼拝堂を作る。

始まりが旅立ちを表し、
囲われることが解放につながり、
中心がありながら求心的でない、
そんな形を作りたいと思った。

この光のもとに人が集い、神に出会い、
希望を得て巣立ってほしいと願う。

投稿者:Yumi Kori |  日常風景 Diary, 設計のプロセス Design Process |  記事本文