スタジオ宙

患者が病院で見ている天井の風景 ビデオ

— Reconsidering Hospital Space through a Patient's View from the stretcher. —

12月3日に開催された「医療の安全に関する研究会」於:愛知県立大学の看護学科は、とても有意義な会でした。病院経営者、医師、看護師、薬剤師、患者など様々な立場で医療に関わる人々がみんなで安全な医療を実現するためにはどうしたらいいかを語り合いました。
午後には、『医療空間の再考』という題で郡裕美が講演をし、会場でビデオを映写しました。

昨年、郡がニューヨークで緊急入院したときに撮った病院の天井の画像です。患者が病院で見ている風景は、1.5メートル先に対峙する天井。蛍光灯をまともに見上げながら病院生活を送る患者の視点を追体験してみてください。(ビデオは1分少々です。)
ここは、米国でもいくつかの建築賞を受賞した有名病院です。外観やロビー空間などは高級ホテルのように豪華なのに、患者が日常的に使うところはおざなりで粗末な空間です。こんな天井の景色をみていたら、健康な人も病気になってしまいますね。
建築家として、真に患者の視点に立った快適な医療空間の実現の為に努力して行きたいと思います。

投稿者:Yumi Kori |  日常風景 Diary |  記事本文