大安吉日、地鎮祭を行いました。
— Ground Breaking Ceremony for the new House project. —
清々しい秋晴れの下、昨日、地鎮祭を行いました。
地鎮祭は、工事を始める前に、施主、設計者、工事業者が一同に会し、土を掘り返して新たな建物を建てることを神様に報告し、工事の安全をお祈りするという儀式です。
早朝に切ったばかりの青竹を敷地の真ん中に4本立て、その角を結んで四角形に縄を張り、そこにシデと呼ばれる稲妻型の白い紙を取り付け、白木でできた祭壇に海の幸、山の幸、米、酒、塩を供え、その横に砂山を盛ります。
儀式が始まると、神主さんが「オオー」と唸り、神様をお迎えします。そして、工事に関わる人々が玉串(サカキの枝)を供え、工事の無事を祈りました。
地鎮祭は、本当にすばらしい日本の伝統だと思います。どのひとつの行為をとっても意味深く、かつ美しいのです。私も、謙虚な気持ちになって心を引き締め、これから始まる工事が滞りなく、安全に進むことをお祈りしました。
最後は、御神酒で乾杯し、神主さんと建主のご家族と一緒に記念撮影をし、朗らかに会を閉じました。
安全で快適な住まいを作るため、これから一生懸命、設計監理の仕事をします!
今回、神主さんの祝詞を聞き、切白紙がはらはらと風に舞うのを見、私たちを守ってくれている神様のことを想っていたら、なぜかジーンと涙がこみ上げてきました。自然の恵みのおかげで私たちはこうして健やかに生かしていただいているのだということを強く感じたからです。そして、自然を冒涜する原発、昨今の放射能問題のことが思い出され、地の神、天の神に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
投稿者:Yumi Kori | 工事の様子 Construction Site Diary | 記事本文