YUMI KORI ART WORKS

2013年1月の記事

バラックは一番居心地の良さそうな場所に建つ。

— sometimes, Favela chose the best spot in the city. —


美術館に入ったとたん目についたのが、この高窓の前に作られた不思議な縁側空間。コンセプトの作品の意図もわからないまま、「あそこに登って、寝転がって窓から外の景色を見ていたら、気持ちが良いだろうなー」と、思った。しかし、その後、川俣氏がビデオのインタビューで、ファベラに影響されたという話をしていて、わたしの直感はあたったかなと思った。(ファベラは、ブラジル語で、スラムに建つバラックという意味。)
Expand BankART という題名のとおり、いままで考えたこともないような居場所が会場内にランダムに、でもある意味とっても注意深く場所が選ばれて作られていた。それらの「ファベラ」の存在によって、バンクアートの空間が、いままでよりずっと変化に富んで感じられた。
横浜BankART Studio NYKで開催されていた川俣正氏の展覧会。
住むということ、棲むということ、いろいろ考えさせられた。

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都市に現れた繭、幻の楼閣。

— Why scaffolding enclosure make the building more beautiful? —


一瞬、目を疑うほど、その「建物」は美しかった。
薄絹で織られた楼閣の頂上は、光を受けて半透明になり、青い空に溶けていくようだった。
ーーーしかし、仮囲いに覆われた「建物」が、より美しく見えるのは、どうしてだろう?
その薄絹の下に思いをはせる想像力が、私たちの心を目覚めさせてくれるからかしら?

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青い空は、絡み合った糸の向こう側にある。

— Blue Sky is behind the Woven electric wires. —


お正月休みは、執筆に専念。毎日、1時間の散歩だけが心の休憩時間。…しかし、散歩は行く先々でたくさんの発見があっておもしろい。1,2,3,4,5,6,…、無数の電線が複雑に絡み合う空をみていたら、これは、どう考えても外部空間ではないなあーと思えてきた。町は、すっぽりインテリア化されている。

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除夜の鐘で新しい年を迎える。

— New Year Bell starts my fresh year! —


今年もまた、近所にある安養寺で除夜の鐘をついた。列になって一時間以上も待っている時の寒さがまた、身を清めてくれるようで心地よい。他の人の鐘の音を聞きながら、去年あったことを心の中でなぞり、来年の抱負を思う。そして、私の番になると、去年あった嫌だったこと全部が鐘の音と共に供養されることを思って、一発入魂でゴーンと鐘を突く。ああ、いい気持ち!。
そして、今日は、快晴!元旦。生まれ変わった様にさわやかな気分だ。
あけましておめでとうございます!

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