2012年8月の記事
2012. 08. 25
今日は、Green Airplaneインスタレーションの空間設計について話してみたい。紙飛行機を使ってガラスの壁を「覚醒」させただけでなく、床に緑の帯状のシートを張ることによっても、ガラスの境界性に揺さぶりをかけた。緑のシートは 川上産業から提供いただいたプチプチ。浮遊感のある素材な上、足の踏み心地も抜群。半透明なカーペットみたいで可愛かった。
たった2本の緑のシートを床に敷いただけでその間に関係性ができ、新しい場が生まれ、それに誘われるかのように、私たち人間にも、ささやかな新しい「つながり」が生まれた。
まず、会場の床の真ん中に直線に緑のシートを張り、部屋の中に緑の領域を作った。そして、建物前面の歩道にも緑のシートを帯状に張る。すると、その2本の帯の間にほんのり緑に染まった「場」が立ち現れ、今までガラスの壁で分断されていた内と外が、少しだけつながったような気がした。 そして、建物の内側からガラスに向かってみんなで紙飛行機を飛ばす。すると、時折、飛行機がその透明の壁をつき抜けたかのように、通行人がこちらを不思議そうに見つめる。そんなとき、ガラスの箱の中にいる私たちと見知らぬ人の間に言葉のない会話が生まれ、一瞬、透明の壁が溶けた様な気がした。
投稿者:yumi |
Art Project , 建築 |
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2012. 08. 19
8月8日に行ったGreen Airplane インスタレーションのご報告です。
これは、コロンビア大学の大学院の東京の研究拠点Tokyo X studioの活動の一環で企画が実現したもので、「見えない壁を突き抜ける」というのが副題。
蒸し暑い夏の午後、完全空調されたガラス張りのビルの一階にて、参加者みんなで、紙飛行機を折り、ガラスに向かってそれを飛ばす Installationをした。
さて、ガラスに当たって次々と落ちる飛行機を見て不可能性を感じるか、その見えない壁の存在を改めて考えてみることによって何かが変わり、私達が救われるきっかけになるのか…。
最近、ガラスというボキャブラリーが建築の中でひどく安易に使われていて、建築設計者も建築学科の学生も結構、無神経に多用している。外壁をガラスにすれば公共施設が町に開かれているとか、ガラスにして外の景色が見えれば自然とつながるとか、、。今回のプロジェクトは、コロンビア大学の建築学科のスタジオの一環ということもあり、ガラスのもっている拒絶性、不可能性みたいなことを、アートインスタレーションを通じて再認識できるといいなと思った。
学生だけでなく、参加してくれた人みんなが、ガラスという透明の壁に対して、内と外を隔てる境界に対して、自分と世界との関係について、なにか新しい視点を持って返ってくれ、こんな小さな遊びから、今の社会の閉塞状況を変える一歩が始まるといいなと思った。
VIDEO
しかし、ほんと、久しぶりに楽かったあ!
このスライドショー(1分40秒)をみていただけると、インスタレーションの様子がわかります!
いっしょに参加して遊んでくださった皆様、学生さん、本当にありがとう!
コロンビア大学建築学科スタジオX東京の廣瀬大祐さんの全面的なサポートのおかげで、実現できました。心から感謝します。コロンビア大学の工藤国男先生、サポートありがとうございました。
それから、会場提供をしてくださった Shibaura House 株式会社 広告製版社様、
床プチプチシート提供 川上産業株式会社 プチプチ文化研究所様、お世話になりました。
Green Airplane – Breaking through Invisible Wall –
2012. August 8th @ Shibaura House, Tokyo
Installation by Yumi Kori + Studio X Tokyo, Graduate school of Architecture, Planning and Preservation, Columbia University, New York.
投稿者:yumi |
Art Project , アート , 建築 |
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2012. 08. 04
来週8月8日、久しぶりに東京でアートプロジェクトをやる。Green Airplane という参加型アートだ。場所は、田町駅から徒歩7分Shibaura House。2時ワークショップ。4時講演会。5時インスタレーション。
コロンビア大学の建築学科の大学院の東京拠点Tokyo-X studio の主催で、私の講演会も同時に開催する。詳しい情報はこちら 。
さて、これは、そのイベントの準備会議。私とTokyo-X studio ディレクターの廣瀬大祐さんと2人で打合せをしている間、コロンビア大学教授の工藤国男先生が次々に違うかたちの飛行機を折り始めた。それを見ていたら、このアートプロジェクトが大成功しそうな気がしてきた。だって、工藤先生が自分の手を動かしてものをつくっているのを見るのは始めてで、しかも、その表情は子どものように楽しそうなんだもの。
イベントは、8月8日。あと残すところ4日。
緑の紙、緑のTシャツ、緑のテープ、緑茶、パーティー用のワインを注文したり、、、毎日、大忙し。もちろん、講演会の準備も着々と進めています。
投稿者:yumi |
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