YUMI KORI ART WORKS

『未分類』 カテゴリーの記事

織物の町の蔵で考えたこと

ここが織物の町だって知らなかった。歴史を読んでみると、古代から美しい絹の織物がたくさん作られていたという。そんなことを聞きながら、町の中に残る古い蔵に案内された。暗く急な階段を登って上階に上がっていくうちに、昔、おばあちゃんから聞いた蚕小屋の話を思い出した。昔はどの家でも屋根裏の暗いところに蚕さんを飼っていて、夜の間ずっと桑の葉を食べる音を聞きながら眠ったそうだ。闇の中で美しい糸を吐き出していく蚕のことを思いながら夜を過ごした子供の時の思い出を話してくれた。

ここで、どんな作品を作ろうか、、、

考えているうちに、なぜか、以前オーストリアの教会の地下で作った作品が頭によぎった。

透明の風船を床に敷き詰め、上部から光の筒をたらすと、

光の糸が風船の表面に映り込み、それが幾重にも重なってゆき、銀河のような世界ができた。

人が動くたび、空気の動きとともに、光の糸もゆらゆら揺らぐ。

これが闇の中で息づく蚕の繭のイメージと重なった。

https://www.studio-myu.com/art/works/works-data-folder/krems.html

美しい糸が闇の中でどんどん生まれていき、それが織られて布となる。

そんなイメージを思っていたら

とおい昔にNew Yorkで作った透明な糸の作品を思い出した。

Sound Artist のBernhard Gal さんとのコラボレーションで作ったDefragmentation Blueという作品だ。

闇の中に浮かぶ光の糸の間で、来場者が自由に時間を過ごすインスタレーション 。

ビデオが残っているので、ここで披露したい。

新しいインスタレーション作品を生み出す時、いろいろなイメージが頭の中を通り過ぎていく。

これらのイメージがずっと最後の作品まで残る場合もあるし、そうでない場合もある。

さあ、これから新しい作品作りの旅に出る。

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多様化するエコの意味。

— What is the true meaning of ECO Marrige? —


最近、仕事で名古屋を訪れる機会が多い。名古屋に行くたびに見かけるこの地下鉄車内広告。さて、このエコ婚のECOはエコノミカルのECOか、エコロジカルのECOか…。確かに15万の結婚式は「お得」かもしれないが、結婚して一緒に住めば、エネルギー消費量も減るはずだから省エネ効果がありエコになる。新幹線でぼっとした頭にはちょうどよい頭の体操。エコ婚の真意は何か、考えればまだまだ色んな答えが生まれそうだ。

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七草粥。初春を体で味わう。

— The Japanese custom of eating seven-herbs on January 7. —

晴れやかな朝の光を浴びながら、七草粥を食べた。

白く半透明に輝くお粥に映える、若々しい七草の緑色を楽しんだ後、

スプーンですくって口に入れ、香りを楽しんでからおもむろに飲み込むと、

今度は胃がスーッと気持ちよくなって、心地よいバイブレーションが体に広がる。

私にとって七草粥を食べる習慣は、無病息災を祈る儀式というだけでなく、

食べることを通じて春の息吹を体で感じ、元気を貰う新春の楽しみ。

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登山は大地の起伏を体で感じ、心を目覚めさせること。

— Trekking wakes me up from numbed body. —

写真:陣馬山頂からみた波のような山並みと雲に隠れた富士山

山は様々な楽しみ方があるとおもうけれど、最近、好きなのは歩きながら大地の起伏を体で感じること。いくらなだらかな山だとはいえ、一瞬バランスを崩せば 谷底に落ちる。そんな危機感を感じながら、でこぼこの山道に瞬間的に呼応して体を動かしている自分自身の様子も同時に楽しんでいる。東京に住んでいると、まっ すぐな道や平らな床に慣れてしまい、次第に周りの環境を読み取ってそれに対処する力が失われていく。山登りをすると、そんな鈍った心身が目覚めるような気 がする。

昨日、今年初めての登山をした。登山といっても陣馬山。山頂はたったの857メートル。それでも相模湖の駅から1時間ほど歩けば、車の音も聞こえなくなり、すっかり 山に入った気分になれる。途中、明王峠で一休みし、富士山を眺めながらお弁当。木漏れ日の美しい植林の尾根道、落ち葉の感触を楽しみながら歩く雑木林、変 化にとんだ行程を楽しみながら、山頂に降り立つと富士見茶屋でいっぷく。約5時間の行程だが、下山する頃には、身も心もリフレッシュしている。特に予定が なければ、週末はいつもこのコースを楽しむことにしている。

 

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