展覧会:「終焉をめぐって」 by ホセ・ルイス・フェリイニャス
会期:2012年5月15日(火)~31日(木)
場所:小出由紀子事務所 東京都千代田区鍛冶町1-10-4 丸石ビル301
http://www.yukikokoide.com/
New York の画廊 Miyako Yoshinaga(私が一昨年展覧会をした素敵なgalleryです!)との協力企画。ハバナ出身のキューバ人アーチストの作品で、世界の創世を示唆するような暗示的な絵画が、繊細な筆遣いで描かれていた。
展覧会も良いのだけれど、小出さんの事務所のある丸石ビルの建物もまたすばらしかった。入り口に立つ2体のライオン像は、どこか生真面目さを感じさせ、なんだか日本風。若い頃のジャングル大帝レオを思いだした。時間のある方は、是非、お出かけください。
ニューヨーク大聖堂(the Cathedral Church of St. John the Divine)は、コロンビア大学のすぐ裏にある教会。1892年から建設が始まり、現在も建築中であるが、完成すると、世界最大のゴシック大聖堂となるらしい。そこで、Value of Water (水の価値)という題名の展覧会が行われ、30以上のアート作品が展示されていた。なぜここに「飾る」必要があるのか疑問な作品も多くあったが、このBill Violaのビデオ作品は、この場所に設置されたことで作品はより素晴らしく感動的なものになり、教会の空間はその魅力を増していた。実は、この作品は以前ギャラリーで見たことがあったが特に感動はしなかった。それなのに、その同じ作品をこの教会で見ていたら、ビデオに撮られている「水に潜って水面を見上げた時に見える光」が、天から届く神秘的な光に思え、宇宙の不思議を感じた。これこそサイト・スペシフィック・インスタレーションの成功例!