YUMI KORI ART WORKS

『アート』 カテゴリーの記事

空き地を囲うプロジェクト?

— Wrapping the Emptiness in Tokyo. Beyond Christ Art Project? —


空き地が、まわりに建設中の現場仮囲いシートで、囲われている。
地上げに失敗した空き地だろうか?
空き地という「空白」が布で包まれているというこの状況、どこかコンセプチュアルなアート作品のようだ。どこかナンセンス感が漂いながらも、敷地について、空間について、土地を所有するということについて、いろいろ考えさせられる。
こんな作品、作ってみたいとは思うけど、普通は予算がなくてとても出来ない。でも、こうやってヒョイっと、偶然に実現されている。町は、見方によっては美術館よりずっと楽しい。
何でもかんでも囲ってしまうラッピングの作品を作ったのは、アーティストのクリスト。しかし、いくら彼らでも、まさか空き地を囲うわけに行かなかっただろう。。。
これは、クリストを超える偉大なアート作品かも!!!

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Green Airplane インスタレーション大盛況!

— Green Airplane, Installation by Yumi Kori + Studio X Tokyo, Graduate school of Architecture, Planning and Preservation, Columbia University, New York. —


8月8日に行ったGreen Airplane インスタレーションのご報告です。
これは、コロンビア大学の大学院の東京の研究拠点Tokyo X studioの活動の一環で企画が実現したもので、「見えない壁を突き抜ける」というのが副題。
蒸し暑い夏の午後、完全空調されたガラス張りのビルの一階にて、参加者みんなで、紙飛行機を折り、ガラスに向かってそれを飛ばす Installationをした。
さて、ガラスに当たって次々と落ちる飛行機を見て不可能性を感じるか、その見えない壁の存在を改めて考えてみることによって何かが変わり、私達が救われるきっかけになるのか…。

最近、ガラスというボキャブラリーが建築の中でひどく安易に使われていて、建築設計者も建築学科の学生も結構、無神経に多用している。外壁をガラスにすれば公共施設が町に開かれているとか、ガラスにして外の景色が見えれば自然とつながるとか、、。今回のプロジェクトは、コロンビア大学の建築学科のスタジオの一環ということもあり、ガラスのもっている拒絶性、不可能性みたいなことを、アートインスタレーションを通じて再認識できるといいなと思った。
学生だけでなく、参加してくれた人みんなが、ガラスという透明の壁に対して、内と外を隔てる境界に対して、自分と世界との関係について、なにか新しい視点を持って返ってくれ、こんな小さな遊びから、今の社会の閉塞状況を変える一歩が始まるといいなと思った。

しかし、ほんと、久しぶりに楽かったあ!
このスライドショー(1分40秒)をみていただけると、インスタレーションの様子がわかります!

いっしょに参加して遊んでくださった皆様、学生さん、本当にありがとう!
コロンビア大学建築学科スタジオX東京の廣瀬大祐さんの全面的なサポートのおかげで、実現できました。心から感謝します。コロンビア大学の工藤国男先生、サポートありがとうございました。

それから、会場提供をしてくださった Shibaura House 株式会社 広告製版社様、
床プチプチシート提供 川上産業株式会社 プチプチ文化研究所様、お世話になりました。

Green Airplane – Breaking through Invisible Wall –
2012. August 8th @ Shibaura House, Tokyo
Installation by Yumi Kori + Studio X Tokyo, Graduate school of Architecture, Planning and Preservation, Columbia University, New York.

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みどりの紙飛行機、準備会議にて。

— Green Airplane Preparation with prof.Kudo, Columbia University. —


来週8月8日、久しぶりに東京でアートプロジェクトをやる。Green Airplane という参加型アートだ。場所は、田町駅から徒歩7分Shibaura House。2時ワークショップ。4時講演会。5時インスタレーション。
コロンビア大学の建築学科の大学院の東京拠点Tokyo-X studio の主催で、私の講演会も同時に開催する。詳しい情報はこちら
さて、これは、そのイベントの準備会議。私とTokyo-X studio ディレクターの廣瀬大祐さんと2人で打合せをしている間、コロンビア大学教授の工藤国男先生が次々に違うかたちの飛行機を折り始めた。それを見ていたら、このアートプロジェクトが大成功しそうな気がしてきた。だって、工藤先生が自分の手を動かしてものをつくっているのを見るのは始めてで、しかも、その表情は子どものように楽しそうなんだもの。
イベントは、8月8日。あと残すところ4日。
緑の紙、緑のTシャツ、緑のテープ、緑茶、パーティー用のワインを注文したり、、、毎日、大忙し。もちろん、講演会の準備も着々と進めています。

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アートと農業の出会い

— Art in Farm —


ランドスケープ・デザイナーの井上洋司さんのお誘いで、西部立川で行われたArt in Farm に参加した。農地の今日的意義を、アートを通じて模索・提唱していく運動だという。農地に「風を感じるアート作品」が設置され、そこでコンサートを楽しんだ。
しかし、なんといっても畑から自分で野菜を収穫するという方式の野菜の即売会が、ワイルドで超刺激的だった。ニンジンをズボッと大地から引っこ抜いた、その土の感触が今も手に残っている。帰宅して早速作ったニンジンサラダは、甘くって本当に美味しかった。

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映画 My House で見たホームレスの創造的生活。

— Movie "My house" by Tsusumi, introduce a creative life of Homeless. —

「海の幸、山の幸があるように、ゴミは町の幸…」と言いながら、町に転がっている「廃材」で家を造り、「ゴミ」で家財道具をそろえ、「使用済み」の車のバッテリーで電気を得、「自立した生活」を送るホームレスの鈴本さんの生活と、あるサラリーマン家族の「消費しながらゴミを出し続ける普通の生活」を対比しながら、現代の生き方について考えさせられる映画。いつも家の中の掃除や洗濯ばかりしている主婦の姿を見ていたら、掃除するということは「他者の排除すること」だと再認識。それにくらべて、ゴミを有効に使うホームレスの暮らしは「他者との共存する生き方」に見えてきた。社会からはみ出した者が、より社会的であるという皮肉を感じた。
TOKYOゼロ円ハウス(坂口恭平著)を元にして、堤幸彦監督が作った映画らしいが、ロケ地が名古屋ということ、また、白黒映画であることで時代や場所の設定がよくわからないところが、いいなと思った。
家って何だろう、暮らしってなんだろう。様々なことを考えさせてくれるいい映画だった。建築業に関わる人も、一般の人も、一見の価値あり。5月26日封切り、現在、上映中の映画館は、
MY HOUSE のwebsite http://myhouse-movie.com/ でわかるかな?

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素材と表現について

— Material and Expression —


これは、先日、ニューヨークにある、Museum of Art and Design で見たアート作品。銀色に光るロープは、ポールとポールを結び、互いに絡み合っている。それは、まるで人と人の絆を表現した作品に見えた。でも、最初はステンレス製か銀製の作品かと思ったが、よくみるとシルバー色に光って見えるのは金属ではなくて、シルバーコーティングされたガラス製。
なるほど。作者の意図がだんだんわかってきた。(といってもコンセプト文を読んだわけではないので、私の単なる曲解である可能性は大。)一瞬、頑丈に見える互いの絆も、実は、簡単に粉々に壊れてしまうかもしれない硝子のようなもの…だということを言いたかったのかしら…?。
形と素材、両方がいっしょになって意味を表現した、興味深い立体アート作品だと思った。

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どこにいるのか解らなくなる世界

— cofee put me into disoriented feeling if I was in New York or in Japan... —


名古屋駅前のミッドランドスクエアーの地下で母と待ち合わせをした。コロンビア大学で学生だった頃からのお気に入りだったニューヨークのカフェDean & Delucaの支店をみつけ、うれしくなってカプチーノを飲みながら待つ。ニューヨークと同じ大理石の丸テーブルに置いてあるカプチーノの泡を眺めていたら、一瞬、時間と空間がワープし、自分がいる場所が日本なのか、ニューヨークなのか、よくわからなくなった。

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