YUMI KORI ART WORKS

『アート』 カテゴリーの記事

職人さんは一日何枚の絵を描くのだろう?

— How many Drawings he make at the construction site? —


改装中の現場にて。古いフローリングの上に新しいフローリングを接着張りしている職人さん。よく見ると、それは一筆書きの絵画。一つ一つがよく似ているのに微妙に違うアート作品の様に見えた。

ちなみに、本当はこんなに接着剤を使いたくはないのだけれど、今回は既存フローリング下の、温水床暖房を生かしながら改装をしなければならないという条件のため、釘が使えず、やむなくこのような接着に頼る施工方法になった。。。

投稿者:yumi |  アート, 建築 |  記事本文

記憶を再現する機械!ジーンズの皺を人工的に作り出す。

— Creating Artificial Trace, at Service tec Japan,  —


使い古されたジーンズの皺をscanして真っ新なジーンズに映し込むという不思議な機械を見た。皺は、記憶だ。つまり、これは、誰か知らない他人の経験や記憶をあっという間に写し取ってしまう機械ということ。デニム生地は、表面を薄く摺ると中白の部分が現れるため、表面をレーザーで焼けば簡単に色落ちさせられる。そこで、ジーンズを穿き込んだ時にできる「ヒゲ」や、擦れてできるアタリ(色落ち)を人工的に作り、USED感をだすこの手法が発明されたらしい。

なぜ使い古されたジーンズの方がかっこいいと感じるのか良くはわからないけど、この「皺を愛する心」は、どこか「侘び寂び」に通じるような気がした。この不思議な機械、建築の素材作りやアート作品に使えそう!!いろいろその使い道を想像しているうちにワクワク楽しくなって、何枚も写真を撮影、ビデオまで撮ってしまったので、ここで公開しまーす!
一昨年、私が内装設計をお手伝いした株式会社サービステックジャパン 横浜オフィスの2周年記念パーティーでのデモの様子。

投稿者:yumi |  アート, 建築, 町で出会ったこと |  記事本文

公園の風に揺れるサウンド・インスタレーション

— Sound Installation in Inokashira park. —


公園に一歩足を踏み入れると、風の音に混じって方々から不思議な音が聞こえてくる。耳をすますとそれは木の間につり下げられた竹のオブジェから聞こえてくる。ガムランの音色のようで、聞いているだけで安らぎを感じる。作家は、松本秋則さんという方らしい。こういうローテクで気負っていない作品は、見ているだけで幸せになる。
10月28日までの展示ということなので、先週につづけて今週もまた、公園の木陰で空を見上げながら作品を楽しんできました。

投稿者:yumi |  アート, 町で出会ったこと |  記事本文

空き地を囲うプロジェクト?

— Wrapping the Emptiness in Tokyo. Beyond Christ Art Project? —


空き地が、まわりに建設中の現場仮囲いシートで、囲われている。
地上げに失敗した空き地だろうか?
空き地という「空白」が布で包まれているというこの状況、どこかコンセプチュアルなアート作品のようだ。どこかナンセンス感が漂いながらも、敷地について、空間について、土地を所有するということについて、いろいろ考えさせられる。
こんな作品、作ってみたいとは思うけど、普通は予算がなくてとても出来ない。でも、こうやってヒョイっと、偶然に実現されている。町は、見方によっては美術館よりずっと楽しい。
何でもかんでも囲ってしまうラッピングの作品を作ったのは、アーティストのクリスト。しかし、いくら彼らでも、まさか空き地を囲うわけに行かなかっただろう。。。
これは、クリストを超える偉大なアート作品かも!!!

投稿者:yumi |  Art Project, アート, 建築, 町で出会ったこと |  記事本文

Green Airplane インスタレーション大盛況!

— Green Airplane, Installation by Yumi Kori + Studio X Tokyo, Graduate school of Architecture, Planning and Preservation, Columbia University, New York. —


8月8日に行ったGreen Airplane インスタレーションのご報告です。
これは、コロンビア大学の大学院の東京の研究拠点Tokyo X studioの活動の一環で企画が実現したもので、「見えない壁を突き抜ける」というのが副題。
蒸し暑い夏の午後、完全空調されたガラス張りのビルの一階にて、参加者みんなで、紙飛行機を折り、ガラスに向かってそれを飛ばす Installationをした。
さて、ガラスに当たって次々と落ちる飛行機を見て不可能性を感じるか、その見えない壁の存在を改めて考えてみることによって何かが変わり、私達が救われるきっかけになるのか…。

最近、ガラスというボキャブラリーが建築の中でひどく安易に使われていて、建築設計者も建築学科の学生も結構、無神経に多用している。外壁をガラスにすれば公共施設が町に開かれているとか、ガラスにして外の景色が見えれば自然とつながるとか、、。今回のプロジェクトは、コロンビア大学の建築学科のスタジオの一環ということもあり、ガラスのもっている拒絶性、不可能性みたいなことを、アートインスタレーションを通じて再認識できるといいなと思った。
学生だけでなく、参加してくれた人みんなが、ガラスという透明の壁に対して、内と外を隔てる境界に対して、自分と世界との関係について、なにか新しい視点を持って返ってくれ、こんな小さな遊びから、今の社会の閉塞状況を変える一歩が始まるといいなと思った。

しかし、ほんと、久しぶりに楽かったあ!
このスライドショー(1分40秒)をみていただけると、インスタレーションの様子がわかります!

いっしょに参加して遊んでくださった皆様、学生さん、本当にありがとう!
コロンビア大学建築学科スタジオX東京の廣瀬大祐さんの全面的なサポートのおかげで、実現できました。心から感謝します。コロンビア大学の工藤国男先生、サポートありがとうございました。

それから、会場提供をしてくださった Shibaura House 株式会社 広告製版社様、
床プチプチシート提供 川上産業株式会社 プチプチ文化研究所様、お世話になりました。

Green Airplane – Breaking through Invisible Wall –
2012. August 8th @ Shibaura House, Tokyo
Installation by Yumi Kori + Studio X Tokyo, Graduate school of Architecture, Planning and Preservation, Columbia University, New York.

投稿者:yumi |  Art Project, アート, 建築 |  記事本文

« 前のページ 次のページ »