映画 My House で見たホームレスの創造的生活。
— Movie "My house" by Tsusumi, introduce a creative life of Homeless. —
「海の幸、山の幸があるように、ゴミは町の幸…」と言いながら、町に転がっている「廃材」で家を造り、「ゴミ」で家財道具をそろえ、「使用済み」の車のバッテリーで電気を得、「自立した生活」を送るホームレスの鈴本さんの生活と、あるサラリーマン家族の「消費しながらゴミを出し続ける普通の生活」を対比しながら、現代の生き方について考えさせられる映画。いつも家の中の掃除や洗濯ばかりしている主婦の姿を見ていたら、掃除するということは「他者の排除すること」だと再認識。それにくらべて、ゴミを有効に使うホームレスの暮らしは「他者との共存する生き方」に見えてきた。社会からはみ出した者が、より社会的であるという皮肉を感じた。
TOKYOゼロ円ハウス(坂口恭平著)を元にして、堤幸彦監督が作った映画らしいが、ロケ地が名古屋ということ、また、白黒映画であることで時代や場所の設定がよくわからないところが、いいなと思った。
家って何だろう、暮らしってなんだろう。様々なことを考えさせてくれるいい映画だった。建築業に関わる人も、一般の人も、一見の価値あり。5月26日封切り、現在、上映中の映画館は、
MY HOUSE のwebsite http://myhouse-movie.com/ でわかるかな?