飛行機の中で考えたこと
— Tokyo-NYC, 13 hours flight, not speaking a word to the neighbors. —
ニューヨークへの飛行時間は、約13時間。その間、隣の席の人とは、挨拶ひとつ交わさない。いつからこんな不自然が普通になったんだろう。10年ほど前までは、隣の人と話が弾み、名刺を交換し、友達になったこともよくあったのに…。考えてみれば、エコノミークラスの狭い椅子で毛布にくるまって隣同士で寝ている私たち、挨拶のひとつぐらい交わした方がずっと自然で居心地もいいはず。(でも、本当は、見ず知らずの乗客と突然急接近し、地球の裏側に旅する間、狭い椅子で隣同士に並んで眠るということ自体、全然自然じゃないのだけど。)
まわりを見渡しても、隣どうし話をしている人はほとんどいない。国際線の飛行機がこうなのだから、人と人の関係性が希薄になっているのは日本だけでないよう。今回は、13時間、結局、声をかけそびれたままだったけど、今度のフライトでは、隣に座った人に自分の方から微笑みかけて挨拶をしてみよう。