これからのホスピスを考える。
— Seeking for new form of Hospice through Architecture Design Studio @ Tokyo Science University. —
今年は、東京理科大理工学部建築学科で設計製図の授業を受け持ちました。設計課題は、『地域に開かれたホスピス』。病院に付属するような緩和医療病棟だけでなく、在宅ホスピスも視野に入れ、新しい町や住まいのあり方を提案してもらうという課題に取り組んでもらいました。終末医療を考えることは、生きることについて考えること、そして家族関係や地域と住まいとの関わりについて考えること。住宅、集合住宅、医療・福祉施設、まちづくりの複合課題のようなものとなり、ちょっと3年生には難しいかなと思いましたが挑戦してもらうことにしました。
先週の金曜日12月23日が全体講評会でした。学生の中には、ケア付きのシェアハウスやグループホームなど、集まって暮らす新しいかたちの提案や、図書館やギャラリーなどがある新しい集落のようなホスピスの提案もあり、バラエティーに富んだアイディアが沢山ありました。また、どんな部屋に居るのが幸せかという、空間と人間の関係について追求し、自然の一部のようなオーガニックな建築を提案した学生いました。
この課題に取り組んだことによって彼らが新たな視点を得て、将来建築の設計者として社会に出たときに役に立つ経験になったらいいなと思います。