自然の香りを運ぶ、半屋外の能舞台
— Open Air Noh Stage birng nature into the play. —
6月末の梅雨の最中、半屋外の代々木能楽堂で「班女」を観た。最初は初夏の日差しの下、穏やかに始まった舞台だったが、花子が恋人を待ちこがれ、狂人となる段で、にわかに雷が鳴り響き、雨が降りはじめた。水しぶきに呼応する舞と謡の迫力に圧倒され、嵐が激しくなるにつれますます臨場感が増す。自然に開かれた能舞台ならではの迫力の一曲だった。
I saw ” Hannyo” at Yoyogi Open Air Noh theater under the big storm yesterday. The dancer and singer corresponded to the thunder and splash created super dramatic atmosphere.
久しぶりに雨水を観た。軒先を伝って滝のように落ちる。屋根は水の流れを生み出す装置。洗濯物干竿が見える隣家のベランダ、モルタル木造にはまったアルミサッシ。日常風景に突如現れた幽玄の間。