西大路花屋町の長屋 和初期に建てられた二軒長屋の一軒を全面改装。天井をはがし、小屋組を現し、ロフトを作り、そこに天窓を設ける。すると、間口が狭く奥行きの深い京都の長屋空間に、立体的な拡がりを生まれた。さらに、坪庭に浴室を増築すると、そこから外光と風が流れ込み、室内はむしろ前より明るく快適になった。こうして古家は、その骨組みを変えることなく、全く新しい時間を生き始めることとなった。 京都市 住宅(長屋の増改築、改装) リフォームコンクール 企画賞 (1999) 写真/スタジオ宙