祇園のお茶屋
以前は待合茶屋だったこの建物は、各部屋に美しい欄間があり、建具のしつらえにも華やかさが感じられた。施主は日本文化の研究者である米国人で、それらを残しながら彼らの生活様式に合わせることが求められた。そこで、食堂、居間などを椅子座にし、床座との目線の高さを調整するため床レベルを下げた。床暖房も採り入れ、京都の厳しい冬も快適に過ごせるよう配慮した。新と旧、和と洋、様々な生活様式が通り過ぎることによって、住まいも少しずつ変化していく。
京都 祇園
お茶屋を住宅に改装 木造2階建(改装)
写真/藤塚光政(C)